絶望部屋 参
□その手の先に
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触れようと思えば届くのに、触れられないのは貴方のせい。
一瞬固まる貴方の身体が、
周囲を見回す貴方の視線が、
僕の行動を阻害する。
(気にしなきゃ、いいのにな)
だけど貴方は周りを気にする。
自分の気持ち以上に、気を配る。
間違いなく、僕が好きになった先生だけど
もの足りなさも、確実に。
今日も先生に触れられなかった。
きっと明日も同じだろう。
変化が見られるのははて、いつのことやら。
果てない願いがざわめく。
(理性や枠組み全部飛ばした先生をみてみたい)
終