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□序章:進化反論
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『人間が使用している脳の領域は僅か3%にも満たない』とされている。つまり、未だ人間には大いなる進化の可能性があるとされているという事だ。

そんな中、とある事象が原因で、脳の使用領域が増大した人間が力を手に入れる事がある。その力は…取り敢えず『人知を超えた“力”』とでも呼んでおこう。

そんな力を手に入れた人間は、いわば、『人間の進化形』であるそうだ。

理屈が解ってなかった時代には、『魔法使い』だとか『超能力者』だとか呼ばれていたらしい。


機械技術が大きく発達した国家、ベルンブルグの首都であるベデルシティ。この街の中にもそうして『人知を超えた“力”』を持つ人間が多くいる。

かく云う『俺』もその一人だ。この“力”とはもうガキの頃からの付き合いになる。

『昔から物覚えが良い』なんざ言われていたが、これもこの“力”の所為だろう。

だが、周りはこの“力”を捨てろなどと言うが、生憎捨て方なんざ知らないし、捨てるつもりも毛頭無い。

―――俺には“力”を使ってやらなきゃならない事がある。それこそ……己の全てを懸けて。

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