犬夜叉

□◎杜若につらふきみ
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「ええ。
杜若はね………美しい、愛しいおなごを表す花なんですよ。」



「じゃあ、母上の事だねっ!」



「ふふ……犬夜叉ったら…。

いいえ……貴方にとっての杜若はこれから出逢うのですよ……。」



「ふーん。」



「きっと…きっと、見つかりますよ……。」





























************

「ーーしゃ。ねぇ、犬夜叉?」


「……あ?どーした?」


かごめの声で我に返り、犬夜叉はかごめを強く抱き締めた。





「犬夜叉、ずーっと黙ったままなんだもん。寝ちゃったのかと思った……。」



かごめは自分の前に回された犬夜叉の腕に自分の手を重ねた。




「………昔のこと、思い出してた。ガキの俺がお袋にこの花を教わった時の事……。」




「…そう。」



「…あぁ。
お袋は間違ってなかったな…って事が分かった。」



「…?どういう意味?」



かごめは犬夜叉の方に体ごと向き直った。




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