犬夜叉

□○空見上げてキミ想う。
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「姉ちゃんっ!!見て見てっ……今日、七夕だから、笹とってきたんだ!」


草太が得意げに笑い、笹を壁に立て掛けた。



「あらあらっ。立派な笹ねっ。お願い事書かなくちゃ♪

……でも、残念ねぇ…今日はお天気悪いから、織姫様と彦星様は逢えないわねぇ……。」



キッチンから顔だけ出したママが溜め息を吐いた。




「そっか……今日、七夕なんだ…。」


私は、笹から窓へと視線を移した。



窓の外は雨が地面を打ち付けていた。





「…ちゃんっ……姉ちゃんっ!!」

「…へ?」


私はハッとし、草太の方へ視線を戻した。



「何、ぼーっとしてるんだよー。はいっ…姉ちゃんの分の短冊!」

「あり…がと。」


私は草太から短冊を受け取ると、2階にある自室へ向かった。



「願い事……かぁ。
何だろ…?
テストで赤点とりませんように……とか?」

私は呟きながら、部屋の窓を開けた。


外からは湿度の高い風が吹いてきた。


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