お、祭れ!部屋・裏

□大戦『愛しさあまって憎さ万倍』
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この馬鹿は、加減という言葉を知らんのか。
ギシギシと机が悲鳴をあげている。
そこに押しつけられ、背後から両手はおろか、全身を縫い止められ…俺は犯されている。
一体いつ、ヤらせてやると許可を出した?
誰が下になると言った?
おい、聞いているのか馬バカ。

「っう…」
「声を、出さないのか?」
「だ、っ…誰が…ぁ!」



強情な人だ。
嘲笑うように唇を歪ませて、張遼がさらに体重をかけてくる。
深い。身体の深い場所に奴の熱を感じる。
あまりに深すぎて…一瞬息をすることを忘れる。
強張った身体を気持ちが悪いほど優しい手つきで撫で回し、張遼が囁く。

「気持ち良過ぎて声が出ないか…?」
「…今すぐ、死ね!…はぅ!」
「口の悪い軍師様にはお仕置が必要ですかな?」
「あ、っあ!や、やめ…ろ…っん…!」

激しい律動に自分の身体を支えきれない。
必死に掴んでいた机の端から手が滑り落ちる。
立っていられない…ずり落ちていく身体を支える大きな手。
腰に回された腕が俺の身体をがっちり固定する。
そこまでは、いい。
ふわりと急に身体が浮く。
浮遊感に身を捻って背後の阿呆を見やれば。
返される、不敵な笑み。

「な、にを…うぁ!」

熱い楔が、穿たれる。
奴の剛直の上に無理矢理降ろされ…逃げようと身をよじってみても、がっしりと両手で腰を押さえられて叶わない。
内臓を押し上げるひどい異物感に目眩がする。
苦しい。痛い。
そんなこととは知らず、がつがつと腰を打ち付けてくる。
星が、見える―

「イクぞ…郭嘉…っ!」
「ひ、あぁぁ!!」

その星は、胎内に注がれた熱を感じた瞬間。
白く染まって見えなくなった。



「今すぐ死ね!なんなら俺が殺してやろうか…!」

腰の鈍痛に悶えながら、俺は寝台の上から吠える。
それを遠くから眺めながら、この痛みの原因である張遼が今さら申し訳ないと頭を下げる。
あの行為の中でそんなしおらしさなど微塵も見せなかったくせに。
何を今頃!怒りで脳が溶け出しそうだ。

「郭嘉」
「なんだ!」

低く囁くような声。
噛み付くように応えれば、ふと緩む表情。

「激しているお前も愛しい」
「〜!!」

とりあえず。
俺はこの馬鹿を本気で殺す策を練るより早く、近くにあった壺を投げることにした。


■■■
我得だった。ホント書いて良かった!と死ぬほど悶えた一品。
えー…この2人はそのうち殺し愛に発展すると思います。
張遼…おかしいなかっこいいと思ってるはずなのにこの役回り(笑)

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