狼と猫

HappyWedding
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1番値段の張る純白のウェディングドレスに身を纏っている女、

───三浦ハル。

今日で三浦を名乗るのも最後。



「はやとさんっ!どうですか?」

似合います?と微笑んでみせるハル。



「……まあまあ、だな」

…すっげー、似合う。
似合いすぎだろ、こいつ。


ここはイタリアの教会。

今から俺達の結婚式が行われる。



式が始まる数分前になると途端に無言になる隣の女。


緊張しているそいつに囁く。




「…何があっても俺はお前を一生大切にするから、」

そう、何があっても。



尚更固まってしまったハルに“気張ってけよ”と微笑む。


「…は、はひ」

どちらとも言えない曖昧な返事をして、三浦ハルはぎこちなく笑った。

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