天駆ける竜の乙女!

□episode.18
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『なんだろ...自分の体が懐かしい』



マリージョアにある自宅に戻った私達はまずシェリーと体を交換した
たった数時間のことだったのにずいぶんと長い時間だったと思う



『さて...残り1週間』



エース処刑もといマリンフォード頂上決戦まで1週間
それくらいあれば私には充分だ



「お帰りスミレ」

『ただいま父さん...丁度いいや、みんないる?
 “家族会議”したいの』

「そう言うと思ってすでに集まっている」

『さっすが!』



“家族会議”とはまぁ説明するまでもないけど家族全体が関わることについて話し合う言わば“作戦会議”
家族の中でエースと会った時があるのは私とレン姉と母さんだけだがその中で特に仲が良いのは私だけ
でもみんなには戦争に参加する“理由”がある
まぁなくてもいいんだけどさ



「船長の息子だろう?ここで死なすわけにはいかないねぇ」

「関わりはあまりなくても同じ船の“家族”ですもの、助けるのは当たり前ですよ」

「あたしはシャンクスと一緒に戦争を止めるわ!」

「エースは海賊で犯罪者ではあるが、ロジャーの子供という理由で処刑されるのはどうも納得できない
 俺も出来る限り協力しよう」

≪...いい家族を持ったな≫

『うん!』



こうして始まった“家族会議”
私が何も手出ししなけりゃ変わらぬ時が進む
エースが解放されるまでは身を隠すつもりだ
もっとも何もしないというわけではない
それぞれの役割はざっと説明すると、

私とおばあちゃんは時が来るまで物陰から援護
レン姉はシャンクスと一緒に戦争を止める
母さんはスクアードの件
そして父さんはモビー・ディック号の死守をすることになった
父さんは元海軍だしあまり表だったことは出来ないしね

エースと赤犬が接触する前に動き出し...まぁ後は何とかなるだろ
ジンベエの親分にルフィとエースをローさんトコまで運ぶよう促せばいい
私も着いてくけど
その流れでローさんと再会しちゃえば万事おkww
これで晴れて私もハートの海賊団の仲間入りさ☆

という下心がある作戦とも呼べぬ今後の動き
私、心が清らかじゃないんでww
使えるモノはとことん使う
シリアスフラグなんてボッキボキにへし折る気満々である
それにしても...



『ミホークさんにドフィちゃん、ハンコック、スモやん、たしぎちゃんその他etc...!
 なんて素敵メンツなんでしょう!それにプラスしておじ様んトコにルフィ達一行でしょ!?
 終盤にシャンクスさん達...そして何よりローさんを始めとするハートの海賊団!!なんて幸せなんだろうっ』

≪...そんなんで大丈夫か?≫

『えぇ!素敵メンツが良く見えるように名もねェようなモブは片っ端から片付けるんだから!!』

≪...やはり不安じゃのぉ≫



トリモチ弾を使いたいトコだが独特な戦法(?)により“私”がいることがバレかねないのであえなく断念
睡眠弾や麻酔弾でもいいが血も出ずにいきなり倒れたら辺りを警戒されるだろう
ので、流れ弾を装って死なない程度に抑える
もっとも私は悪人でもなければ善人というワケでもない
ムカツクと思ったらうっかり心臓を撃つかもねてへぺろ☆



≪そのてへぺろ☆で撃たれた奴は浮かばれんのぉ...≫

『シェリーがてへぺろ☆って言った...!』



あのシェリーがてへぺろ☆って違和感ありまくりww
ンマーそれはさて置き、
エースが白ひげ海賊団の家族のように海兵にだって家族がいる
なるべく殺したくはない
でもどこにでも下種はいる
あんま甘いこと言ってちゃこの世界やってけないが、



『結局は自分がしたいようにすんだよねー』

≪それが人間じゃ≫



ローさんと再会したらまず何て言おうか...
すでに私の頭は戦争すっとばしてローさんでいっぱいだった




end
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