天駆ける竜の乙女!

□episode.8
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さらに月日は流れた
ルフィの懸賞金が1億ベリーになったのもそんなに新しいことではなくなった



『はぁ〜...あなたは今いづこへ』



ローさんの手配書を眺めながら黄昏てみる



≪アリシア家の力を使えばすぐ見つかるというのに≫

『そうなんだけどさ...自分で見つけたいんだよね』



という会話をしたのがつい1週間前の話



『マスターそれ本当!?』

「あぁ間違いない、さっきまでいた客が話してたからな」



私はとある島の酒場に来ていた
頼むのは専らオレンジジュースだけど



『この島にローさんがいる...』



なんとなくマスターにハートの海賊団は知らないかと尋ねたらなんと丁度今この島にいるらしい
あ〜どうしよう緊張してきた


カラン


来客を知らせるベルが店内に鳴り響いた
コツコツと近づくその足音は私の近くで止み続いて椅子に腰掛ける音がした
どうやら私の座っている椅子から1つ空けた椅子に座ったらしい



「ここで1番いい酒をくれ」

『(ぴくっ)』

「あいよ」



こ、この体が痺れるような素敵低音ボイスは...まさか......!


チラッ


......き、


キタ━━━(゚∀゚)━━━!!


はわわわど、どうしようっ
ローさんがっローさんがいるよおおおぉぉ!!!



「...オレに何か用か?」

『は、ぅわ』



どうやらいつの間にかガン見してたらしくそれに気づいたローさん
め、目合っちゃった声かけられたあばばばば←



『マ、マスター!お金ここに置いときますっご馳走様でしたあああああぁぁぁ!』



どうしていいかわからずテンパってしまった私は逃げるように酒場を出てしまった



「...なんだったんだ?」

「あのお嬢ちゃんかい?どうやらハートの海賊団を探してたみたいだが...」

「へぇ...」



―――――――
――――
――



『ゼェハァゼェハァ...あー疲れた』



酒場を後にし心の中で悲鳴やら雄叫びをあげながら人気のない所まで来た...じゃなくて!



『何しとんねん自分!?なんで逃げたしっあそこは普通お隣いいですか?とか言ってさりげなく近づくトコやろ!?
 あ〜バカだ私ぃ...せっかくローさんに会えたのにテンション上がりすぎて変な態度とっちゃったよぉ...第一印象最悪だ』

≪そう気を落としている暇などないぞ...さっきから海軍の動きが目立つようじゃ
 どうやらハートの海賊団の存在がバレたらしいぞ≫

『お?...ふむ、これを使わない手はないな......』



  
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