天駆ける竜の乙女!

□episode.4
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白ひげさんの“娘”である母さんの娘の私が“親父”と呼ぶのもなんだか違うような気がするので
“おじ様”と呼ぶことにした私はというと...



「スミレーこの野菜切ってくれ」


『はーい!』



近い未来に起こることを考えてか花嫁修業のためなのか(たぶん本音は後者)
母さんが気を利かせて私を四番隊に入れて欲しいとおじ様に直談判してくれたため
今こうしてサッチの手伝いをしている
サッチを助けるためにはサッチより先にヤミヤミの実を見つけるのが手っ取り早い
だから私は島に降りる時などはなるべくサッチと行動を共にした

そして、



「んでそん時ルフィがな―」

『あはは!ほんっとルフィっておもしろい!いつか会ってみたいなぁ』



1番年の近いエースとはよく話が合いすぐに仲良くなることができた
1度おふざけで“お兄ちゃん”と呼んだら意外にも喜ばれ
以来私たちは兄妹のような関係である
...と、いうことはルフィは私の弟でサボはお兄ちゃんに当たるワケで...なんておいしいんだ←


そんなある日
それは何の前触れもなく起きた

とある島でのこと
私は船番であるサッチからお使いを頼まれ街へと出向くことになった
そして丁度マルコも街へと用事があったため一緒に行くことにした

それにしても...



『パイナップル...はクフフ野郎だからやっぱバナナか...?』

「...それは誰のこと言ってんだよい?」

『...口に出てました?』

「丸聞こえだよい」



でも私、マルコのことだとは一言も言ってませんよ
なんて言えば拳骨が飛んできそうな気がするのでそれ以上は何も言わないことにした

しばらくすると市場へとたどり着いた
私のお使いはリストに書かれているフルーツを買うこと
だがお店の人にリストを渡せばわかると言っていたので実質私がやることはお金を払って船まで運ぶだけ
お店の人にリストを渡して数分後
大きな袋が3つできた
そしてどうやら私が数分お店で待ってる間にマルコの用事も終わったらしく
何も言わずに2つ袋を持ってくれた



「お嬢ちゃん可愛いからオマケ入れといたぞ」

『ありがとうございます!!』



なんていい人なんだと内心感動し残りの一袋を両手で抱えた



『マルコもありがとうね』

「ついでだよい、気にすんな」



マルコもいい人だと思いながらふと袋から少しはみ出しているフルーツへと目線を向けた、ら



  
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