天駆ける竜の乙女!
□episode.1
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≪今の世界政府は腐れきっておる≫
何が
≪しかも奴隷制度など...天竜人や海軍は何をしておるのじゃ≫
どうして
≪妾は今の現状が許せぬ≫
どうなって
≪よって、必要な時だけで構わぬ...スミレの体を借りるぞ≫
こうなった
ことの始まりは学校からの帰り道
コンビニで買ったジャンプを大事に腕に抱え気持ち早歩きで家へと向かっていた
『お気に入りのマンガの連載終わっちゃって楽しみが1つ減ったのは少し残念だけど...
私にはローさんがいるから頑張れるさ、うん』
ここまではいつも通り
むしろいつも通りすぎて飽きてたところ
何かいつもと違うことが起こればいいのにとは常日頃思ってた、けど
まさか、
「キャアアアアアァァ!!」
どこからか聞こえた悲鳴
ふと足下を見れば私のではない影が見えて...
上を確認する前に何か固い物―たぶん鉄骨か何かだと思うけど―が頭に落ちてきて
痛みを感じる暇も走馬灯を見る暇もなく私の意識はブラックアウトした
―――――
―――
―
『...そしてここはどこだ』
気がつけば私は景色が綺麗な草原にいた
例えるなら某ナッポーの幻想空間
普通真っ白とか真っ暗な空間じゃね?とか思ったけど(ここが天国とかなら話は別だが)そんなことより...
『鉄骨とか痛ぇだろありえなくね?ってかなぜに鉄鋼降ってくるし』
そういえばあそこ廃ビルの撤去中だっけ...じゃなくて!!
『ジャンプまだ読んでないよ!!ワンピの続きどうなったあの後どうなった!?
絶対即死だったよね私!?えっじゃあジャンプ見れない?見れないの!!?』
≪少し五月蝿いぞ≫
『ほわっ!?だ、誰!?』
私が頭を抱えてこの世への未練を嘆いていると後ろから声をかけられた
≪そんなに気になるのなら自分の目で見てくるがよい
妾も少し用事があるのでの≫