過去拍手

□2011.3.1〜2011.12.31
2ページ/11ページ

『初な若者』




「なぁ、角都」

「何だ」

「あいつ、いつ帰ってくんのかな?」

「……任務が終わったら帰ってくるんじゃないのか?」


あいつ、というだけで誰のことか分かった角都はそう言った。


「そうなんだけどよぉ……。ってかさ、あいつの任務って何だっけ?」

「知るか」


だよなァ、と笑う飛段。


「飛段」

「ぁあ?」

「何で、そんなにあいつのことを気にする? どうせ帰ってきたら俺達と任務だ。気になるなら、その時聞けば良いだろう」

「……だってよー」


下を向く飛段の顔は、ほんのり赤い。


「そうか、惚れているのか」

「なっ……あ、いや、その……な」


赤くなり、肯定もしなければ否定もしない飛段に角都は歳を感じたのだった。

□■□■□■□■□■□■

掲載期間:2011/3/1〜2011/4/1
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ