Past after present
□セーブデータ07
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「え……良いの…?」
「あぁ。お礼は菓子を作ってくれたら、それで良い。」
「ありがt「何故菓子?」
クレアが感謝の言葉を述べようとすると、フェンが間から入り遮(さえぎ)った。
「俺は菓子がないと生きていけないからな。」
「おー、そういう事か。」
フェンは納得すると、チューブ型の容器に入った練りワサビを吸った。
クレアは気を取り直して、もう一度言う。
「ありがとう!」
そして、ソードの手を両手でギュッと握ると……
「さすが、"デッド・オブ・デス"の進化前の魔物ね♪」
と言って、にこやかに微笑んだのだった。
そんな事をクレアに言われたソードは、数秒の間固まった。そのあとフェンと顔を見合わせ…
「なにそれ新商品?」
「なにそれ中古品?」
声を合わせてそう言った。ちなみに、後者はフェンである。
「息が合ってる…内容以外は……」
音子は小さく呟いた。
そんな二人に呆れたのか、クレアはソードから手を離すとこう言った。
「ちょっと…人間ならともかく、悪魔のソードが知らないってどういう意味?」
「そう言いてぇのはこっちだよ!デッド・オブ・デスなんか知らねぇよ!!!」
ソードは大声でそう言った。