Past after present
□セーブデータ07
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「ププ……?」
フェンはクレアの言葉を聞き、目を閉じて顎(あご)に手を当てた。
「うーむ……」
フェンは探偵モノの主人公のような考え方のポーズをした
そして、三時間後……
フェンはひらめいたように目を開けた。
「…ププって誰デスカ!?俺知らないっ☆」
「散々人を待たせておいてそれかああああああ!」
音子のビンタが勢いよくフェンを吹っ飛ばした。
三時間も待った音子とクレアとソードもある意味スゴい。
「ププって…俺がマドレーヌ食べてる時、お前が言ってた奴の事?」
ソードはフェン達を無視して、クレアに言った。
クレアはソードの近くまで行くと、コクりと頷(うなず)く。
「…なるほど。じゃあ、そのププって奴を引っ捕らえてお前に届ければ、お前のイライラも解消されるか?」
「う、うん」
「ふーん、そういう事なら俺がププ捕まえてやるよ。フェン連れて魔界に行くまで何もする事ないし、魔界への帰り方も現時点では全く分からんしな。」
ソードはそう言ってポケットから小さな銀色の包み紙を出すと、それを剥がして中にあったチョコレートを口に入れた。
クレアは目を見開く。