Past after present
□セーブデータ02
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「それで……レベルの所を見て下さい。」
「レベル…?」
HPの数値の上にLv1という文字があった。
「現在のフェン様のレベルは1ですね。魔物と戦って経験値をため、一定の数値になるとレベルアップします。レベルアップするごとに、フェン様の総合的な強さ…ステータスは上がっていくんですよ」
「何か面倒くさ…」
…ふと、フェンは辺りが暗くなっている事に気付いた。
「お、もう暗くなってるじゃん」
「今気付いたんですか、頭おかしいですよフェン様。」
フェンがメニューキーを探し始めた時間が7:28だったので、今はちょうど21:28になっている。
「仕方ないだろ!男は一つの事に集中していると周りが見えなくなるんだよ!例えばメニューキーを探すとか!」
「普通、探している途中で気付きますよ…」
十四時間かかってメニューキーを見つけた事には何もツッコまないのか音子。
ここは街道ではなく平原なので、街灯などは見当たらず、月の明かりだけが平原を照らしていた。
「あのぉ…そろそろ宿屋的な場所に行って良いと思いません?俺の全身の骨がボキボキ鳴ってるんですけど。」