小説(古)
□すべては愛しいあのこのために
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ガチャン!!
XANXUSに向かって投げたナイフは無残にバラバラと床に落ちた
「ボスに危害をくわえる者は許さん!」
「う゛ぉい。また、やってんのかぁ?」
「最近は減ってきたと思ってたんだがな。術が効いてただけだったらしいな。」
「ボス!ここは俺が!」
二人は何を言っているの?
ワケわかんない
「う゛ぉぉぉい!!ベル!お前の見た夢は“現実”だぁ。しっかりしやがれぇ。」
「・・・・・・・・」
うそだよ・・・・・
ふたりともおれとつなよしをはなそうとしてるんだ・・・
「チッ。・・・やっぱ無理かぁ・・・。」
「おい。フラン。」
「え゛っ!?またミーですかー?うわー、めんどくせー・・・。」
「う゛ぉぉぉぉぉい!!!!術士はお前しかいねぇだろうがぁ!!!!」
「ちぇ――・・・。わかりましたよー。」
ブツブツ文句を言いながらもベルの頭に手をかざした
「普段どうりになってくださいよー?」
「・・・・・・・・。」
いつもどうりの行為
「・・・・・ぁ・・・ぅ・・・。」
フランの幻覚によって何日かの間は愛しい“つなよし”を無い物ににして過ごすことができる
「?」
少し時間が経ってベルが目を覚ました
「何してんの?お腹空いたー。ルッスー、ごはーん!!」
「はいはい。今作るわ。」
「まったく、調子のいい!・・・・ボス!俺を誉めてくれ!!」
「お前は何もしてねぇだろうがぁぁ!!」
「ししっ、煩いムッツリ。」
「むっ!?」
いつもどうりではない造られた“日常”