小説(古)

□晴れた日の虹
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ヴァリアー邸3F廊下



「あ、居た居た。ルッス〜。しししっ。」

自分の部屋に帰ろうとしていたら後ろから我が侭王子の声

「ベルちゃんじゃない、どうしたの?」

「あのねーツナヨシが何か欲しい物教えてだってー。」

「欲しい物?どうしてかしら?」

「オレの予想ではぁ、ルッス来週誕生日じゃん?プレゼントだろ。」

「あ。(そういえば・・・)」

「誕生日プレゼントだと思うよ?多分ね。」

「誕生日、プレゼント・・・。」



自分が忘れていた誕生日を誰かが祝ってくれる

それだけでもすごく嬉しいのに




「ふふっ♪」

「何笑ってんだよ?気持ち悪ぃ。」

「アタシって幸せね。」

「?」

「はじめて自分の誕生日を楽しみに思えたわ。」

「ふーん。」

「ツナちゃんが選んでくれたらなんでもいいって言っといて?」

「ん、わかった。」
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