小説(古)

□消えない願い
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   沢田綱吉が死んだ?




「アルコバレーノ!ボンゴレは何処ですか!?」

「骸か。これで全員揃ったな。」

骸が駆けつけた部屋には守護者や同盟ファミリーのボスなどのボンゴレ関係者

彼らに囲まれているのは黒い大きな箱

「骸様・・・。」

「骸さん・・・。」
「・・・・・・。」
「凪・・・犬・・・千種・・・。・・・これは・・・・」
殆んどのものが涙を流している

その中でもひときわ目立っていた黒い大きな箱

「彼は・・・・何処ですか?」
「・・・・・・。」
誰も答えない

「此れは何だ!!!」
「自分の眼で確かめてみなよ。」
雲雀恭弥が箱の蓋を外した
「!!」
黒い大きな箱は棺桶だった
その中には静かに、そして綺麗に眠る沢田綱吉の姿
「・・・っどうして・・・・・。」
「・・・ミルフィオーレ・・・。」
「!」
誰かが呟いた

「・・・そうっスよ、リボーンさん!白蘭のヤローに決まってます!!」
「でも、何の根拠もナイんだぜ?」
「だからって黙ったままなのかよ!?」
「落ち着け、獄寺。」
「しかし、リボーンさん!」
「赤ん坊の言うとおり。少しは落ち着いたら?その件についてだって今調べてるんだし。ま、白蘭で間違いないと思うけど。」
「・・・・・・・・・。」




フラッ

「おい、骸。何処行くんだ?」
「・・・・・・・・・。」
「骸様?」
「僕が何処に行こうと僕の勝手でしょう?ましてやボンゴレが居ないのなら僕が此処に居る意味もない。」




パタン




ボンゴレ・・・・沢田綱吉・・・・綱吉君・・・・
今すぐにでも逢いたいのにそれは叶わない



貴方が誉めてくれたから伸ばした髪


僕の我が侭をきいて一緒に居てくれた・・・

初めて出会ったあの日から今日までの事をすべて思い出せる・・・・



「骸。」
「何ですか?綱吉君。」
「オレも骸のこと好きだよ・・・・愛してる・・・・。死んでも・・・。」
「当たり前です。他の誰にも渡すつもりはありませんよ?」
「うん・・・。」
「あと、死ぬなんてことは許しません。」
「うん。」



あれが最後の会話だなんて・・・・

彼は自分の死が判っていたのか?





逢いたい・・・・触れたい・・・・再びあの声に呼ばれたい




・・・・・・・・もしかしたら死ぬかもしれない

もし生き残っても二度と此処には戻らないだろう



無駄だと解っていても僕は行く



綱吉君の仇をうちに・・・・

弔いにもならないかもしれない




「レーオー君。」

「何でありますか?白蘭様。」





再びあの声に名を呼ばれたい・・・・・

僕は本当に貴方を愛していた・・・・











某キャラソンの勝手解釈です。

骸ツナやっぱ好きだな

書いてて楽しかったもんww

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