小説(古)
□思い
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血が足りない・・・・・・
「ベル!」
「つなよし?・・・どうしたの?」
いつも以上に深刻な顔
「あのさ・・・。・・・あれ?顔色悪いよ。大丈夫?」
顔色? オレの?
「んー?大丈夫、大丈夫。・・・・あ、でも心配ならチュ−して。」
「バーカ。しないよ、そんなこと。」
つなよしが笑った・・・
つなよしの笑顔を見ていると幸せな気分になれる
「・・・?ベル、ほんとに大丈夫なの?」
「大丈夫だって。で、用事は?」
オレも笑ってみせた
「ん?あぁ、えっと・・・それなんだけどスクアーロみなかった?」
「・・・鮫?さぁ、みてないな・・・。・・・ボスのトコは?」
「あー。ん、ありがと。探してみる。」
まぁ、無駄だけどね。もう二度と逢えない
背中越しに口だけを動かしてみた
なのにつなよしはいきなり振り返った
「ベル?無駄ってどーゆーこと!?スクアーロに何かしたの!?」
額に澄んだ橙色の炎をともしたツナがベルに詰め寄る
「ししっ。聞こえちゃった?便利だね、それ。超直感だっけ?」
「質問に答えろ!!」
「・・そこまで必死になるってことはもう解ってんじょないの?ボンゴレ]世?」
「・・・・・殺したのか?」
炎が揺らめいた
「うん。たった今。つなよしに会う直前にね。」
ししし、と笑いながらベルは続ける
「酷いんだよ?スクアーロって。王子がつなよしを愛してるって知ってんのにヤったんでしょ?つなよしと。」
「そんなのスクアーロは悪くない!!オレがスクアーロと一緒にいたいって・・・」
「じゃぁ、つなよしが悪いの?」
「そうだ!!スクアーロは何も悪くなんて・・・」
トスッ
「な・・・・・い・・・」
ツナの身体にはベルのナイフが無数に刺さっていた
「・・・なぁんだ。つなよしが悪いんだ。じゃあつなよしにもオシオキしなくっちゃね。」
血にまみれたツナを抱いてベルは姿を消した
足りてなかったぶんが・・・手に入った・・・・
その後二人を見た者はいない
スクアーロの亡骸が見つかった後、ボンゴレの総力を挙げても二人の行方は分からなかった
如何でしたでしょうか・・・?
社会の時間で書き上げたもので・・・
終わり方がないね!
すいません m(- -)mノシ