TOA
□消えゆく者、支える者。
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「………っ!………待ってください!俺には…まだやらなきゃならないことが……それが終わったら必ず皆さんの所に逝きます!………だから!……………だからっ…」
涙をながして誰もいない筈の部屋で悲願する。
「……!……いっ…つ!!」
すると突然いつもの頭痛がおき、愛しいひとの声が響く。
『おい、屑。今何処にいる?』
「……アッ……シュ。」
泣いて叫んだせいか、返事が弱々しくかすれ声になる。
『何だ!?どうかしたのか!?』
予想に反して弱々しく答えたからか、アッシュは驚いてるようだ。
ほら…また心配かけてる…俺ってホント駄目レプリカだな…
「なっ…何でも……何でもないって!ちょっとさっきまで寝てたからさーあははは」
少しでも勘ぐられない様に精一杯…普段を装った。