TOA
□substitution
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俺はローレライに悲願した。
「お願い!アッシュを生き返らせて!」
やっぱりこの世界にふさわしいのはアッシュだよ!
模造品の俺なんかじゃない。
『この世界に2人の「聖なる焔の光」は存在できない。』
「え…………」
ローレライの返答は残酷だった。
『この短期間で世界は変わりすぎた。これ以上変革を起こすとまた世界の均衡が崩れる恐れがある…………次は耐えられないだろう…』
つまりこの世界には
――――どちらか片方しか残れないってことなのか……?
だったら答えは決まってるじゃないか。
「俺はどうなってもいい!お願いっ!アッシュを………呼び戻して!」
2人で生きようって約束したけど………無理かな…
でもアッシュと短かったけど一緒にいられて楽しかった…
『本当に良いのか?お前は…レプリカルークという存在は、皆の記憶からも消えてしまうが……』
ローレライに何と言われても決心は揺るがない。
「元々…俺はここに居ちゃいけなかったんだ…こんな俺でも、生まれてきた意味を知れた……それで十分だよ。」
頬の涙に、
アッシュと一緒に生きたいというワガママに、
………………気づかないふりをした。