先導者

□You are not obedient
1ページ/2ページ




櫂の奴………まったく、いつになったら素直になるんだか。


常連って程ではないが、気が向いた時に俺は櫂とカードキャピタルに顔を出してる。

カードはもちろんだが、最近櫂はここに違う目的もあって来てるらしい…………いや筈。




店の真ん中でファイト中の後輩たち。

「さぁ、アイチお兄さんの番ですよ!」

「うっ、うん。」

「アイチ〜小学生相手に油断するなよ〜」

「ちょっ……痛いよ森川くんっ!」

「こらー!アイチお兄さんに触るな〜!!」





目的はアイツ……先導アイチ。


その証拠に明らかにあのアイチを構う森川って奴を睨んでる。
ま、睨む対象にはカムイも入ってるだろうけどな。


「なんだよー、櫂。アイチの事気になるのか?」

試しにカマをかけてみる。

「……………興味などない。」

口ではこう言うけど、……分かってないな〜櫂(笑)

思わずニヤニヤしてしまう。

「へぇ〜、興味ない割にはバッチリ見てたじゃないか…あいつらの事。」

「……何が可笑しい。」

「べつにぃ〜?もっと素直になれよな、櫂は。じゃなきゃアイチにも呆れられるぜ。」

「……………。」

はぁ…仕方ない、ここは親友の為に一肌脱いでやりますか!

沈黙を貫く櫂の恋のキューピッドになる事に(勝手に)決意した。


えんど→あとがき。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ