先導者
□You are not obedient
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櫂の奴………まったく、いつになったら素直になるんだか。
常連って程ではないが、気が向いた時に俺は櫂とカードキャピタルに顔を出してる。
カードはもちろんだが、最近櫂はここに違う目的もあって来てるらしい…………いや筈。
店の真ん中でファイト中の後輩たち。
「さぁ、アイチお兄さんの番ですよ!」
「うっ、うん。」
「アイチ〜小学生相手に油断するなよ〜」
「ちょっ……痛いよ森川くんっ!」
「こらー!アイチお兄さんに触るな〜!!」
目的はアイツ……先導アイチ。
その証拠に明らかにあのアイチを構う森川って奴を睨んでる。
ま、睨む対象にはカムイも入ってるだろうけどな。
「なんだよー、櫂。アイチの事気になるのか?」
試しにカマをかけてみる。
「……………興味などない。」
口ではこう言うけど、……分かってないな〜櫂(笑)
思わずニヤニヤしてしまう。
「へぇ〜、興味ない割にはバッチリ見てたじゃないか…あいつらの事。」
「……何が可笑しい。」
「べつにぃ〜?もっと素直になれよな、櫂は。じゃなきゃアイチにも呆れられるぜ。」
「……………。」
はぁ…仕方ない、ここは親友の為に一肌脱いでやりますか!
沈黙を貫く櫂の恋のキューピッドになる事に(勝手に)決意した。
えんど→あとがき。