TOS-R
□かぼちゃとお菓子と魔女っ子と。
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「エミル!見てみてっ!アイテムを買いに行ったら、こんなの見つけちゃった!」
今日の買い出し当番だったマルタが、買い物から帰ってきて早々、買ってきたアイテムと一緒に何やら僕に見せてきた。
「………?これ、どうしたの?」
マルタの勢いにおされ、思わず目を丸くしてしまう。
「だからっ!お菓子!今日ハロウィンでしょ?お店で色々売ってたから、思わず買っちゃった!」
てへっと笑いながら見せてきたものには、ハロウィンならではのかぼちゃの形をしたたくさんのお菓子や、なぜか仮装衣装まであった。
「やれやれ……マルタ様、盛大に無駄遣いをしてきましたね……」
少々呆れ気味のテネブラエ。
「もう…今日くらい良いじゃない、テネブラエ!1年に一回なんだよ!ね、エミル!」
「うっ……ぅん。少しはガルドも余裕があったし…今日くらいはいいんじゃないかな……?」
僕もちょっと買いすぎじゃないかとは思ったけど、せっかく買ってきてくれたのに文句なんて言えなかった。
「さっすが私のエミル!大好き!」
そういってマルタは僕に抱きついてきた。
「ちょっ……マルタ………!」