戦国への来訪者
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side:政宗
俺の月宮に対するimageを一言で言うなら“強烈”に尽きる。
出会い方からしてそうだ、戻るのが遅い部下の様子を見に行ったらそいつに馬乗りになってたんだから。
その後、monsterを倒した時もあいつは俺達とまるで違う強さを持っていた風に見える。
「政宗様……もしや、あの者を軍に入れるおつもりで?」
「どこか別の…それこそ織田や豊臣に取られるくらいならその方がいいだろ」
戦ってる時は肌に突き刺さるくらいのpressureを出すくせに、それ以外は驚くほど気配が薄い。
動く時も衣擦れの音さえほとんどさせない、忍みたいな奴。
嘘はついていないようだが、大切な所は微塵も見せない。
全てにおいて“異質”なあいつは、それ以上に強烈な光を伴って俺には映った。
「それに…魔物と鬼の話をしている時のあいつ……一瞬だったが、泣きそうな目をしていた」
たった一瞬の陰り。
常に不敵な顔で微塵も揺るがないあいつが見せた、僅か過ぎるが見せた“弱さ”。
強い光を宿す茶金の目が、いつかの自分と重なって見えた。
「―――あの者が素直に首を縦に振るとは思いませんが」
「Ha,言うだけ言ってみるさ。一時的だが伊達にいるんだ、chanceはまだある」
「こちらについたとして…その、素行など」
「No problem.月宮は口は悪いが図々しくはないぜ。傭兵してたって言うし、引き際は心得てるだろ。それに、腕に関しても文句ないどころか失くすには惜しいくらいだ」
何てったってあの小十郎とやり合えるんだ。
伊達軍の中で小十郎とevenでやれるのは綱元くらいで、俺や成実は未だに勝てた試しがない。
「はあ…分かりました。それで、いつ言われるのですか?」
「今夜の宴にでもな」
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