キリリク&拍手文
□あめ玉長者
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『ハァ…どーしろって言うのよ、コレ』
もらってしまった竹刀とブツの入る袋を提げて、結局家に帰ってきてしまった私。
玄関の鳥居に背中を預けてそっとため息をつきました。あ、実は私の家神社なんです。並盛神社。
って、今はそんなこと関係ないですよね…あはは。
朝からドン底でテンション上がりません…
『いらないなぁ、コレ─』
「ひぃィッ」
『Σ!?』
「おっお助けー!」
『はぁ?』
突如聞こえた何とも間抜けな悲鳴に、遠い目だった私はピクリと身体を震わせる。
神社の本殿(家)の方に振り向くと、一人の男の子がこちらに向かって走ってきていた。
‥また男絡みか(呆れ)
「Σそ、そこの人!早く逃げて下さい!」
『な、何で…?』
「殺されますから〜っ」
凄い形相で泣き叫ぶ茶色い髪の彼の後ろを覗く、と
「何逃げてるの?かみ殺すよ」
これまた黒髪で切れ目の男の子が。何やら棘のようなものが付いた銀の棒を振り回している…人の家の庭で何やってるんだコラ。
喧嘩なら余所でやってくれないかな。
こいつが元凶ですか
ううん。違う
元凶は、のんびりと灯籠の上に座って見物している
「やっと来たか」
『(こいつだ!)リボーン!ちょっと、あんたのせいで今日は厄日よ!嫌いな男子に声は掛けられるし、物々交換の繰り返しだし!』
リ「いーじゃねぇか。逆ハーレムみたいで」
『虫酸が走るわ』
リ「(酷い言い様だな)ところでお前、最終的にあめ玉は何になったんだ?」
『‥コレ。』
リ「…ああ、ちょうどいいな。それ貸せ」
『?うん、貸す。ていうかあげる』
リ「いらねぇ。これはあいつらにやるもんだからな」
リボーンは立ち上がって竹刀を取ると、
リ「おいツナ!」
「ふへ?…ぶふッ!いて〜何すんだよリボーン!」
リ「それ使って死ぬ気で雲雀に勝て」
「はぁ?何を無茶な…ってこれ山本の時雨金時じゃん!何であんの!?」
必死に逃げ回る男の子(の顔面)に向かってそれを投げつけて
リ「つべこべ言うな」
《バンッ》
『…』
銃を放ちました。
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