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□最高の場所へ。
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なぁ、そこから何が見える?
俺は、キャッチャ−でお前はピッチャー。
守る場所も、範囲も、見える景色も全て違う。
けど、違うようで同じ
俺はこの手とミットで、お前はその球で。
打席に立つお前も、好きだけど、
けど、やっぱりお前にはマウンドが似合ってる
ピッチャーが似合ってる。
俺はただ、お前の補佐しか出来ないけど、
いつかお前、俺に言ってくれたよな
“俺の球とお前のその手とミットで、どこまで行けるのか…
一生費やして確かめてみようぜ”
って。今でも覚えてんだぞ。
だからさ、この俺を本気にさせた責任は、
一生一緒に野球やることで、許してやってもいい。
上から目線だと?あたりまえだろ。
俺が、サイン出さなきゃゲームは始まらない。
これから一緒に野球やってくんだろ?
この甲子園が終っても、この先ずっと
この最高のバッテリーで行くんだろ?
「なぁ、相棒!お前、そこから何が見える?」
「 」
「そっか、俺も同じだ!」
最高の場所へ