・NOVEL(短編)・
□七夕
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はいっ、私嗣永桃子は大好きな彼女、夏焼雅の部屋に来ています!
今日はお泊まりですよー!
「みーやっ!」
可愛く言って抱きつく。
「何?暑い。」
そう・・・。みやは機嫌悪いです。
理由はさっきお風呂で無理矢理襲っちゃったからです!
「マジありえない・・・。どうしてもって言うから一緒に入ったのに・・・。」
「だって〜みやが可愛かったんだから仕方ないじゃん?裸であんな色っぽい目されちゃ襲っちゃうよ。」
「っ、最っ低!もう寝る!」
そう言ってみやは布団に潜ってしまった。
でもあれは本当に不可抗力だと思うんだよねぇ・・・。
「みやー。まだ短冊書いてないよー?」
呼びかけると布団がもぞもぞと動きみやが顔を出した。
「・・・書く。」
あー・・・桃ダメなんですよ。みやが可愛くて可愛くてっ。
「じゃあほら!こっち来て!」
のそのそとみやがこっちに来る。まだ警戒してるのか少し距離を置かれた。
――――――――――――
「桃書いた?」
しばらくたってみやが聞いてきた。
「書いたよー。じゃあ飾ろっか!」
「えっ?見せ合いしないの?」
驚いたように言う。まぁ普段の桃なら絶対人のを見ようとするから。
「しないよ!人に見せちゃうと願いが叶わないって言うし。」
でも今回はできない。本当に叶わなくなっちゃうからね!
「へー・・・。」
みやが訝しがりながらこっちを見るけど関係ない。
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