・NOVEL(短編)・
□偏見
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PV撮影で自由な感じが撮りたいと言われて適当に過ごす。
私もみんなもたくさんふざけて、すごい楽しんでいた。
もちろんよっちゃんも適当に過ごしてて、現場監督の真似したりと色々ふざけていた。
そんな中いつも通り2人で夫婦漫才みたいな事をしていたら、まいちゃんが急にバカな提案をしてくる。
「2人でキスシーン撮っちゃいなよ!」
何言ってるの・・・。
本当くだらない提案しかしないんだから。
こんな提案適当に受け流しちゃっていいのに、あの恥ずかしがり屋のよっちゃんは・・・。
「ばっ!何言ってんだよ!」
とか言ってすごい焦りだす。
でも周りの後輩達は賛成らしい。
「いいですね!」
とか言ってノリノリ。
うーん・・・さすが女子校のノリ、ハロプロだ。
そうやって賛成しちゃうからあのバカな提案者も調子に乗り出す。
「いーでしょ、いーでしょ!?」
「だからいーわけねーだろっ「私はいいよ?」
奮闘しているよっちゃんを無視して笑顔で答える。
もう私もノってしまおう、このノリに。
よーし!じゃあ撮ろう!なんて言ってるまいちゃん。
よっちゃんの方を見ると、唖然としていた。
可愛いなぁ、とか思っているとこっちに来て小声で怒鳴り出す。
「なんでだよ!!」
あれ、小声で怒鳴るって結構器用ね。
さすがよっちゃん。
「大丈夫よ。それにそんな頑なに拒んでたら付き合ってるのバレちゃうかもよ?」
私は普通に小声で返す。
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