・MAIN(二次版権)・
□惚気
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いつも通り玲はトレーニングをしていた。
夏はまだだというのにすごく暑い。暑い上に湿気も多いのでジメジメしている。
「くそっ・・・」
絶え間なく流れる汗を拭きながら走っていると、いきなり上から人が落ちて来た。
「ぅおっ!!」
「あぶなっ・・・!」
ゴチン!!
盛大にぶつかった。玲の意識は飛んでいた。
「あちゃー;やっちゃった・・・。」
気付くと玲はベンチに横になっていた。
「んっ・・・、あぁ?」
「起きました?」
「お前は・・・メガネのルームメイトの変態忍者。」
「そ、そーゆー認識・・・。」
さりげなく傷つく順。気付かない玲は話を進める。
「てかなんであたしはここに・・・。」
「あー、すいません!あたしが木から降りた時にぶつかっちゃって;」
「・・・思い出した。」
頭の痛みを思い出したのか顔をしかめる。
「すいません…。」
「いや、大丈夫だ。よけれなかったあたしも悪い。」
苦笑しながら言う玲にこの人いい人だなぁ、と思う順だった。
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