・MAIN(二次版権)・

□モノ
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「お前の力はそんなもんか、刹那!」

「くっ・・・!まだまだです!」

私は今別荘で刹那に修行をつけている。
毎日毎日、懸命に修行を受けにくる刹那。最近こいつに修行をつけるのが楽しく思う。
まぁ、詳しく言うと一生懸命な刹那をいじめるのが楽しいのだが・・・www

「くらえ!斬岩剣!!」

「甘い!甘いぞ刹那!!そんなんじゃ大好きなお嬢様を守れんぞ?」

「っ!わかってます・・・。だからこうしてお嬢様のために修行を受けに来てるんです!!」

お嬢様のため・・・か。わかってたはずだがな。
正面きって言われると少々腹が立つ・・・!

「百花繚乱!!」

「くらわんな。さっきまでの分返してやろう。」

少しだけ強く力を込めたつもりだったが思いのほか力みすぎてしまった。

「っ!!」

どがぁ!

「くっ・・・!」

私は急いで倒れてる刹那のところへ行った。

「刹那すまん!大丈夫か!?」

「・・・はっ!」

びっくりした。寄った瞬間刹那に刀を向けられたのだ。

「・・・私の勝ちですね!エヴァンジェリンさん!」

そう、今回の修行は私の動きを止めること。
こいつにしてやられたという訳だ・・・。

「貴様、せこい手を使いよって!」

「す、すいません;自分でもズルいと思ったんですが・・・痛っ!!」

「刹那!?お前本当に怪我をしてるじゃないか・・・!」

「はは;大丈夫です!これくらい・・・っ!」

そうだ。さっきのあれは演技じゃなく本当にくらっていたのだから怪我をしているのは当たり前だ。
よく見ると、古いものから新しいものまで、大小様々な傷がたくさんある。

「はぁ・・・貴様無茶をしすぎだ!休むぞ。」

「なっ!大丈夫です!だから修行を続けて下さい!!」

「ダメだ。これは命令だ。休め。」

「でもっ!」

「でもじゃない。自分の体調管理も立派な修行だ。」

「・・・っ!」

「わかったな?」

「・・・はい。」

そうして私と刹那は室内に入った。




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