・MAIN(二次版権)・
□素直になって
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今この生徒会室にいるのは2人だけ。静久には機材の点検に行ってもらっていて、帯刀は帰省中の生徒を調べさせている。あら?
「神門さん。祈さんは?」
「玲一んとこ。」
療養中のため体を動かせないからか明らかに機嫌が悪い。
普段なら突っかかってくる(お前に関係ねーだろ!とか。)のに今日は一言だけ。
「神門さん。」
「あ?」
こっちを向かない。
「神門さん。」
「なんだよ。」
まだ向かない。
「神門さん。」
「っだよ!返事してんだろーが!!」
やっと向いた。でも目は見てこない。
「人と話す時は目を見るって教わらなかったのかしら?」
「うるせぇ。あたしは今機嫌がわりぃんだ。」
またそっぽを向いてしまった。
「せっかく2人きりなのに?」
「かんけーねぇ。」
今度は目を瞑って眠りに入るようだ。
悪戯心が芽生えてそっと近づいた。
「神門さん。」
「なんだよ・・・ってちけぇ!」
近かったのが予想外だったそうで驚いて離れようとした神門さんを捕まえる。
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