†第1章†
□RED in Quatre .
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バイトは少しお休みさせてもらった。
(迷惑掛けるかもなので)
ずっと家に閉じ込もってても意味ないだろうけど、何か動きが出るまで謹慎中です。
カロルさんはキャトルの情報を集めていて、私はソファの上でヴィオレを撫でていた。
[ルージュ、暇だよぉ…]
(ヴィオレ;大鷹なんて街飛んでたら大騒ぎなんだから!)
[えー、この世界なら大丈夫だよぉ、]
(そうかも…けど!スペードの一員として認識されてるんだから捕まっちゃう!)
ヴィオレと他愛無い会話をしていると、カロルさんが席を立った。
「ルージュ、何か買ってきて欲しい物は?」
『あ、私も買い物行きたいッ!』
カロルさんが白衣を脱ぎ帽子をとったので、私もすぐ立ち、同行を願い出た。
「駄目だ、連れて行かれたらどうする…」
『カロルさんと一緒なんだもん、大丈夫!』
「…目立つ事するなよ」
『う、うん!変装して行くし、カロルさんもスペードなんだから狙われるのは一緒でしょッ』
必死で説得して、久しぶりの外出許可!
「私は内側だから拉致の心配は無い、ルージュは顔見られただろう…」
『緑のコンタクトも入れて行くよ。後シークレットブーツ!』
「まぁ5日ぶりだし、な」
ヴィオレはお留守番なので、ノワールを抱き、家を出た。