†第1章†

□世界の契りと掟
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「ビショップ、確かにそう言ったのか…?」
『うん。凄く近かったんだけど後ろにいて…顔、見えなかった』
「まぁ、役を名乗ったのなら少しは分かるだろう。おいでルージュ」


カロルさんに手招きされ、インターネットの画面を見る。
「何度か依頼であったが…出来るだけ関わらないようにしていた所だ」

開かれたページは某会社のホームページだった。

『あ、ここ知ってるよ。よくCMとかしてるし』
「大きな会社で精密機械等を取り扱っている。他にも色々…ほら、このボールペンとかも、な」

カロルさんの白衣ポケットに刺さっていたボールペンを受け取り、よく見てみる。


『Qu、at…re??≪Quatre≫(キャトル)か。よくモデルのネリーちゃんがCMに出てたよね』
「あぁ。キャトルは世界的にも有名な会社だから国にとっても大切な企業だ。」
『その会社が今回の事に関係してるの?』


するとカロルさんは何枚かの資料を棚から引き抜いた。

「キャトルは裏社会でも大分人気のある会社でな。キャトルへ対しての依頼もどっさり」

『ぅ、わぁぁ…;』

資料を大きな机の上にばらすと結構な数であることが分かる。
暗殺、侵入、書類を盗んで欲しいとかセキュリティーキーを壊して、等。




こう言う意味での人気なのか(嬉しく無い;
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