†第1章†
□紅茶の薫りに溺れて
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「はぁ…
ルージュ。早く風呂入ってきなさい」
『…はぁい;』
[俺までベットリだ!風呂嫌いだってんのに!]
――…久しぶりの任務。
少し張り切り過ぎて私もノワールも返り血で全身真っ赤だ。(少し所では無い)
新しい家にも慣れてきたし、明るみに顔が割れてからも変わりが無いようなので様子見も兼ねて一週間ぶりの任務だったのに…
(カロルさん怒ってるかな)
お風呂から上がると、私の大好きなご飯が。
「疲れただろう」
『ハヤシライス!』
カロルさん優しい!
料理が上手だし体型良いし。
いつの間にやら雑食になったノワールとサクランボを取り合った後、(ノワールが食べた!)ヴィオレに餌をあげに行く。
「ヴィオレは役立つか?」
『うん!今日も空から援護してくれた♪』
ヴィオレはカロルさんから譲り受けた大鷹で、3番目に親しい存在だ。
[ルージュ、僕のネクタイも少し汚れたよ…。]
『あ、本当だ;洗ってくるよ』
ネクタイは従者につけている(私の!)って言う証で、ヴィオレもノワールも大事にしてくれているみたい。
(嬉しいな)
「ルージュ、明日は私もカフェへ行く」
『カフェって…私がアルバイトしてる≪フランボワーズ≫?』
「あぁ、リディが話あるってさ」
『ふーん?』