小説
□ワカメの日
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「…ティナー…!!」
それにマナフィまでも涙を目に溜めながら、ティナに抱き付いてきた。
相当苦しかったらしい。ティナはそんな2匹の頭を優しく撫でてやると、もう大丈夫だから…と囁く。
その一言に安心した2匹は泣き疲れて眠ってしまった。
「2匹はどんな風にワカメに襲われたの?」
「眠っていたら、顔に絡み付いて来たぞ」
「泳いでいたら、ヒレに絡まった」
(何かもう、簡単に想像出来るから困る…;)
「うはwwwうめぇwwww」
「食ってるのかよ」
「ティナも食べる?」
「…いいよ。遠慮しとく」
ティナはピカチュウに差し出されたワカメを丁寧に押し返し、差し出した本人を冷ややかな目で見つめるのだった。
「明日もワカメ大量発生かな?」
「もしかしたら、昆布かもよ?」
「…」
「…」
『どっちにしろ嫌だね』
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