紅姫

□入部
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『べーー!!!』

わたしは総悟にあっかんべーをしてやった




『そんなこと言うぐらいだったらこのまま10周走ったほうがましだっつーーの!!』






バーーーカ!!と暴言をはき捨ててわたしはそのままグランドまで走っていった。

















『沖田君美咲ちゃん一人にしちゃってもいいわけ?』


妙は何か意味ありげにニコニコ笑う


『どーゆーことだよ』



『もてるんだよ』
九兵衛がひょこっと出てきた

『え?』
てかいつのまに?
どこからでてきたんだよ;;


そんなことはまぁさておき


『まじでか?』

まぁたびたび…てかしょっちゅうかわいいって聞くけど
褒められてるだけじゃなかったのかよ!?

えっじゃあやっぱり…

息を飲み

『…告られたりもしてんのかよ;;?』



『いいえ。普段はあなたと一緒にいるから告白できないだけよ』



『じゃあ美咲今一人だから告られかもしれないの?』

次は神楽がヒョコっと出てきた



だからどっから出てくんだよ!!

俺は心の中でつっこむ。


『でも、まぁわたしも美咲のことかわいいって男のことはよく聞くアルよ〜』


お弁当をすごいスピードでほおばりながら話し続ける


『あら、わたしも先生を待ち伏せしているときその事聞くわよ』


『ちなみに俺もだ』


『僕もです』


『僕もきいたことありますよ!!』


『俺もそれあるぜ』


『俺はまだ聞いたことはないがな〜』




土方、さっちゃん、眼鏡、ザキ、近藤さんがまたどこからもなくでてきた


だからお前らまじでどっから出てくんだよ!!!





だが、そんなことは今どーでもいい



『近藤さーん』
俺は近藤さんに声をかける


『なんだー総悟ー?』


『ちょっと俺も美咲と一緒に走ってきやす』


『えっ素振りの練習は――』


総悟はそう言い残すとグランドまではかま姿でだっしゅした。





『…お妙さんあいつあんなに急いで…走るきのこでも食べたんですか?』



不思議そうに首をかしげ総悟の後姿を見つめる


そして

『恋よ』

そう言い残し妙は呟いた。“青春ねー”



『おっ妙さーーん!!!俺もあなたに青春中ですyミシッ『バナナに青春でもしとけやァァァ!!!!』





『ギャァァァ!!!!!!』


近藤の断末魔は和室に響きわたり

たった数分でゴリラの屍ができたのだった…



『・・・お前はたいがいしつこいネ』


『まったくだ』



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