紅姫

□いざ出発!! そして気づかない気持ち
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そして1時間30ほどがすぎわたしたちは目的地の旅館の近くに着いた。

旅館は山の中にあり、空気は澄んでいて、周りは山に囲まれている。





『あ〜…俺なんか酔ったわー…;;』
行き道トシはげっそりした顔だった。



『大丈夫トシ?』
美咲は背中をさする
『…あぁ、まあな///サンキュ//』



『…美咲。後は俺が見といてやるからチャイナ達のとこ行ってろ』



『あっほんとに?ありがとッ♪総悟!!あとよろしく!!!』


そう行って美咲は神楽のところに走っていった。





















『珍しいな。お前が俺のこと気遣うなんて』


『何言ってるんでィ寝言は死んでからにしてくだせェ』


『いや、死んだら寝言もなんにも言えねえから』



『土方さん……あんたもしかして美咲に惚れちまいましたか?』


総悟はギロッと土方を見る


『ッ////!?』

どんどん土方の顔は赤くなっていく



『やっぱしな』
ハァ〜っとため息をつく



『な、テメッ、な、何言ってるんだ///!!美咲はた、ただの友達だ!!///』




『へ〜〜………じゃあ、とらないで下せィよ』



『!?』

『美咲のこと好きじゃねーんだったら俺から美咲をとるなよ』

総悟は低くドスがきいた声で土方に言い放つ





『…あたりめーだろ』
そう言った土方の顔は少し切なそうで寂しそうな顔だった……

もちろんそれを総悟は見逃さなかった

ボソッ『見え見えなんだよ胸糞悪ぃ』



『あっ?なんかいったか?』


『別になんもねーよ。じゃあ俺は先に行っときやす。』


そう言って総悟は走っていった。だが、だいぶ土方との距離が開いたとき何か言い忘れていたのを気づき一回立ち止まってクルっと土方の方を見た。


そして大声で叫んだ


『?』


『土方さーん1つ言い忘れてやした!!』


『なんだー?』


『その辺1人で歩いていると熊でるらしいで死んでくだせぇーーー!!!!』

くだせーくだせーくだせー



声は山中に響いた




『……』




『早くそれいいやがれぇぇぇぇぇ!!!!!!』
ビュンッと土方は酔っていたのが嘘のようにすごいスピードで走ってきた。





『てか死んでくだせえじゃねーだろ!!!』


『チッ、もう追いついてきやがった。』




『舌打ちすんじゃねーー!!!!!!』



そして2人はいつのまにか並んで一緒に走って美咲たちに追いついた



そして息が切れた土方の顔を見て驚く美咲



『ど、どーしたのトシ!?』

『ゼェゼェ……なんでもねぇ…』
ギロッと総悟のほうを睨むが総悟は口笛を吹いて美咲の後ろに隠れる

……また総悟がなんかしたのか;;
わたしはため息をつく。


『美咲ちゃんあれが今日泊まる旅館じゃないのか??』

九ちゃんが指差すほうを見てみると

大きくて綺麗な旅館が見えてきた。





『おぉ!!見えてきた!!みんな!!見えてきたよ!!』




『おぉ!ほんとだ!!見ろよみんな!!』


『思ってたより綺麗なとこじゃねーか』


『土方さんがいなかったらさらに最高なんですけどねェ』



『うるせーよ!!』
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