紅姫
□唯一の存在
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『…明日も学校…か』
休も……
手と足と顔の傷もそうだけど
なんだかこの1週間は総悟に会いたくない
自覚しちゃったから……
アイツが好きだって…
わたしにとっては唯一な存在だって…
ズキッ
心が痛い…
足よりも痛い…
なんで……こんなに……
『好きになっちゃってるのよぉ…?』
やっと…やっと…忘れれてたのに
やっと…長い時間かけて気持ちを封印できたのに……
やっと……3年もかけて
封印できたのに……
バカ……
どーしてくれんのよ…
『…また、甦えってきたじゃない…』
涙が溢れる
ポロポロ…ポロポロと
止まらない……
わたし…
こんなにも
あんたのことを……
好きになってたんだ……
。