紅姫

□後悔
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チャイムが鳴っても俺は屋上につったていた




そして後悔をしていた



なんで俺ァあいつを護れなかったんだろう



あいつを護るって決めてたのに



そのために強くなったのに




そしてさっきの土方の言葉が脳裏をよぎる




――もう遠慮はしねぇ――



――美咲は……俺が貰う――




自分勝手だってことはわかってる



俺はアイツを自分の勝手な嫉妬で傷つけた





それでも俺は―――


あいつが好きだ


その気持ちだけは譲れねぇんだ



誰にも―――





『譲れねぇんでィ』





ダッ


俺は無我夢中で走った





ガラガラガラ


教室に入り




『沖田くーんもうとっくにチャイム鳴ってるんだよー。廊下に立っ―――『すいやせん、保健室にいやした。てことでまだ気分が優れねぇんで帰りやす』


『えっ、ちょっ沖田くーん?』


銀八の言葉を無視し机の中から教科書をだしてそれをかばんの中につっこみ



そして後ろの席の土方を見て



『土方さん。あんたには負けやせんから』


そう言い残すと教室を走って出て行った


周りはザワザワしてる





『サドのやつどうしたアルか…?』


『さぁ…わからないわ』


『総悟のやつ何を急いでるんだ?』


『沖田さんの考えてることはわかりませんねー』




周りがザワザワしている中土方は小さく笑って



『上等だ』

と呟いた





そしてそれを見ていた銀八は



『青春だね〜』


そう呟いた








―――――――



俺はひたすらペダルをこいだ。




美咲の家に向かいひたすら……




理由はたった一つ




美咲に会って謝りたい。




ただ―――



それだけの理由で―――――













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