紅姫
□2人の紅姫
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日曜日、太陽がギラギラして暑い今日、
わたしは、今部活のミーティング中だ。
とにかく一言
『暑い〜〜〜』
なんでこんなに暑いわけ〜〜……
わたしは更衣室で着替えて項垂れる
『たしかにそれはいえてるわ〜…』
妙ちゃんも横で項垂れる
『それにしても美咲大丈夫アルか?』
『ん?何が?』
『そーいえばこないだ倒れたじゃない!!』
妙ちゃんが顔をばっとあげる
『かなり心配したんだよ』と九ちゃん
『うん。今は大丈夫だよ。ありがとっ♪』
そんなわけない。
今だに毎晩毎晩寝不足なうえ、朝は朝でよく吐く。
だからどんなに食べても体重はいっこうに増えない
そりゃ体も壊すわな。
けど、おとつい、総悟の家に泊まった日だけは違った……あの夢を見なかった。
アイツのベッドで寝たあの日だけは―――。
よく考えてみたらこないだも一回だけ見てない日があった。
そう、あいつの家に泊まった日だ―――。
……なんで総悟の家に泊まった日だけみないんだろ?
今頃だけど思う
『どうしたの美咲ちゃん?』
『狽っごめん;;』
『う、ううん。ただボーッとしてたからどうしたのかと思ったの。本当に大丈夫?』
そう言ってわたしの顔を覗き込む妙ちゃん
『うん。本当に大丈夫だよ!!』
『そう、じゃあいいのよ、さっみんな早く練習始めましょう!!!』
『『『うん!!』』』
わたしたちは竹刀を持って更衣室をあとにした
。