紅姫

□嬉し恥ずかし初デート
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チュンッ チュンッ


小鳥の囀りが響き渡る朝






『う〜〜ん』

ごろんっと寝返りをうつ




あれ?

お腹のあたりがくすぐったい





何これ……


瞼を開けたいけど眠たい…てかめんどくさい


わたしは気にしないでおこうと思い目を開けないでいた




……





……やっぱりこしょばい…


こしょばくて寝れない…





『う〜〜……』

わたしはしぶしぶ目をそっと開けてみた





……
言葉を失った




いやいやありえないから

うん。あれだ。きっと…うん夢だ


わたしは目の前にある現実を受け止めないことにし、もう一度目をつぶる




……



いやっ!!!

夢じゃない、この感触……


なんで


なんで


『なんでーーーーー!!!!!』



総悟がきもちよさそうにわたしを抱き枕にして眠っていたのだ




ちょっ…ちょっと待って…///







えっこれどーゆー展開?


このTO LOVEるみたいな状態って一体何?





なんかの罰ゲームですか?


つか…恥ずかしいんだけど///


動こうとしても動けない



…こいつ起きてんじゃないの?って思うくらい強い力でだきしめられてる

眉間にしわを寄せながら何か役に立ちそうなものを探していると




『あっ』



わたしはニヤっと笑い

昨日読んでいた枕元にあるジャンプを片手に、総悟に振り上げた





『おーーーきろぉぉぉぉ!!!!』




ガコーン!!






『ぎゃぁぁぁぁ!!』





そのとき沖田家には朝からジャンプの角で殴られた鈍い音と総悟の叫び声が響き渡った















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