紅姫

□過去の傷跡
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っ…あっ……


いや、いや……



やめて……





やめて…やめてやめてやめてやめて…






言わないで




―――お前は罪人なんだよ―――




ごめんなさい








―――お前には人を好きになる資格なんてないんだよ――ー




ごめんなさい……ごめんなさい…お願い、言わないで…





――本当のことを言ったらお前のところから簡単にみんな離れるんだよ――





いや、いや……














――俺の……








人生を返せ――











いやァァァァァァァ!!!!!!








『美咲ちゃん!?!?』




ハッ!

目を開けると頬には涙が伝っていて妙ちゃんたちが心配そうにこっちを見ていた

『妙……ちゃん?神楽?九ちゃん?』

『大丈夫か!?』


『美咲しっかりするヨロシ!!!』


みん……な……



『夢か……』


ほっと胸をなでおろす

また見ちゃったな…・・・


やっぱりこの夢はいつ見ても駄目だな……





わたしの罪――




『大丈夫!?よかった…目を覚めるとすごくうなされていて泣いてたから……』


妙ちゃんがギューっと強く抱きしめてくれた




『わたしたちがいるのも忘れちゃやーヨ?』



ギュッと2人もわたしをなぐさめるようにと抱きしめてくれた


『大丈夫だよ美咲ちゃん。僕達がいるんだ』
九ちゃんは優しく微笑んでくれた



『みんな……ありがとう…』

わたしは強く3人を抱きしめ返した






ありがとう―――








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