片目兎
□なつかしの再会
1ページ/9ページ
『さて、と…師匠がここにいるのか…』
辺りをキョロキョロ見渡す
にしても遊女がそこら中にうようよいる。
ここが吉原か…
男には天国、女には地獄…らしい
何か神威が言うにはエロイことするとか言ってたな///
具体的に何するの?って聞いたらお前には早いと言われた
でも…1つだけわかったこと
それはこの女達全員師匠の玩具だってこと
…まぁ、神威が言ってたんだけどね。
『師匠だ?あぁそっか団長と望愛は夜王の弟子だったな。』
『うん。わたし愛弟子だもん』
実はいまだにおこづかいが送られてきたりする
『そーいやそうだったね。いつもひいきされてたもんね。むかつく思い出が蘇ってくるよ――……』
―――――――――
「望愛、飯の時間だ。たんと食え」
「わーーい♪♪ありがとうござます♪師匠!」
「ふんッ。(ちょっと嬉しそう)」
「鳳仙の旦那ー俺の分はまだですかー?」
「なんでもわしに頼るでない。自分で作れ。それも修行のうちだ」
「…望愛は自分で作ってないのにですか♯♯?」
「望愛の手が荒れたらどうするつもりだ?こんな冬場に…」
「じゃあ俺の手は荒れてもいいんですか?♯♯」
「女の手と男の手は違うだろ」
―――――――――
『そして俺は結局自分で作った。
冬場の水がどんなに冷たかったか知ってるかい。望愛?』
『それでもわたしは皿洗いはしたよ!!』
『でも結局途中で交替してもらってたよね?』
『うっ…だってあれは師匠が遅いから貸せって言ってとりあげられたんだもん…』
てかなんでこいつこんなに覚えてンの?
普段はバカなくせに。
昨日の朝ごはんも思い出せないようなバカなのに…なんで4年前のこと覚えてるの?バカなくせに………
『なんか思い出したらむかついてきたや望愛一発本気で顔を殴らしてよ?修復不可能の面にしてやるから』
『狽竄セよ!!何当たり前のように言ってるの?
阿伏兎か雲業にやればいいじゃん!!』
『狽ネんで俺らなんだよ!!関係ねーだろ!!』
『……』
悲しそうに俯いてる雲業
『だってもともと修復不可能の顔してんだから神威にやられても一緒じゃん』
わたしは女の子だから駄目なの
神威のパンチなんてひとたまりもない
『失礼だなァァ!!オイ!!
俺修復不可能なんて初めて言われたぞ!!』
『みんな気をつかってくれてたんだよ優しいね。ねぇ神威って…あれ?』
隣にいたはずの神威がいない
あれ?神隠し?
いや、それはないな
逆に神様が逃げるわ
。