片目兎

□いざ吉原へ!!
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わたしの朝の目覚めは最悪だ




『こんのクソ神威ィィィィ!!!!』


額に血をだらだら出しながら怒り狂うわたし。どーも望愛です。






『望愛が遅いから悪いんだろ?わざわざ起こしてやったのによくそんなこと言えるね?』



『オイ!!望愛!抑えろ!!お前らの喧嘩はシャレになんねーんだよ!!!』

そう言いながら阿伏兎が神威を殴りそうな勢いのわたしを必死に止める




『うるせェェェ!!!阿伏兎!!止めないで!!
まじでこいつだけはぶっ殺す!!
乙女に顔に傷をつけたくせにこの態度って…絶対殺す!!』






『は?乙女って言葉わかってんの?お前のどこが乙女なんだい?自分のその血だらけの顔鏡で見たことある?』




『血だらけにしたのはお前だろーがァァ!!』






そう、なんでこの喧嘩が始まったかというと……





コンコン

『おーい望愛…早く起きろ〜…』



朝7時に阿伏兎が起こしに来る






だが…




『ん〜…死ね……』





『死ねじゃねーよ♯!!なんだよ!
起こしに来たっていうのにその態度♯ったく近頃のガキは…』


ブツブツと愚痴をこぼす


こっちだって眠いんだよ。邪魔すんなよ…



その場にあった枕をおもいっきり阿伏兎に投げつけた



もちろんわたしは夜兎だ。だからフツーの力じゃない。




ドガン!!


『狽、おぉぉぉ!!』


枕を凶器に変えることだってできる



阿伏兎は間一髪で避けたが...




メキメキメキ…

壁に大きな穴が開いた





『…あーあ…まーたやりやがった……』




これも副団長の俺が責任取らなきゃいけないんだろ?
団長はなんもしてくれねえし…



はぁ…



憂鬱に思ってたそんなとき

ガチャッ

『あり?まだ寝てるの望愛』


『あぁ…団長…全然起きねーぜ…望愛の奴…』




『へ〜…』

ニヤッと怪しい笑みをこぼした神威



『…早く起きなよブス』

ボコ!!

神威はおもいっきりわたしにでこぴんをした

それもペチンだなんてかわいい音じゃないボコッだ



『いっだぁぁぁ!!!』


額からは血がだらだらでてる


そう、これが原因で喧嘩が始まった









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