紅姫

□唯一の存在
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ご飯はさっきから食べてない


とゆうより食べる気がしない……





『……はぁ〜…』



ベッドに項垂れながら目をつぶる




そのたびに…あの映像が流れてくる




赤い血――それにあの鉄臭い匂い―――




『うっ…』



わたしはすぐ横にあるトイレに直行する



『おえっ…うっ…はっ…はっ…!!』












これで4回目……



今日だけで4回って……




いつもより多い……



あぁ…そっか…いつもより思い出すからか……




それも鮮明に……




そしてわたしは汗だくだったのでお風呂に向かうことにした……












――――――――――





『さあてと……』

どーやって美咲の家に進入すっかなぁ〜

姉ちゃんが仕事でいねーから出てこれたものを…

ぜってーばれたら叱られるな…



とりあえず裏に回って人に見つかりにくいとこに行く



シャー

水の音がした

風呂場からだ



多分美咲が風呂に入っているんだろう

覗きたいけど…


『…閉まってるし…』

窓から覗こうと思ったが隙間もガッチリ閉まっていて見えねぇ……

それにもし見られたら殺される……





とにかく!!


今はそれよりあいつの部屋にどうやって行くかだな……




俺は美咲の家を見渡してみる



『ん〜〜…やっぱなんもねーな…少しでも登れるところでもありゃいいんだけどねィ』



やっぱり進入は諦めてフツーにチャイム鳴らすか


諦めたときだった





ふと前を見ると



風呂場の窓の外から美咲の部屋に向かってパイプが繋がってる




『いけるじゃねぇかよニヤリ』
幸いここは家の裏だし家と家の間で人には全く見えねぇ。

あとは物音に気をつけて美咲にばれないように登るだけだ






俺はゆっくりゆっくり慎重に登る












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