紅姫
□失ってから気付くもの
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朝教室に入るといつも通りの風景
みんながおはようって言ってくれて
妙ちゃんが近藤君を血祭りにしてて、神楽が早弁してて、それをキャサリンがタコさん(神楽曰く“タコサマウインナー”)を神楽からパクって喧嘩してる……それがいつものZ組の風景……
なんも変わってない
一つ変わったといえば…
総悟とわたしは今日から一緒に学校へ行かないということ……
ただ……それだけ…
わたしは席に座りボーッと頬ずえをつきながら外の景色を眺めてた
あーあ良い天気だな…
ポカポカしてる
あったか…
そーいやー初めてだな早めに来たのって…
これからはこの時間に行くんだろうな……
そんなことを考えてた
すると隣の席にトシが腰をおろす
『はよ。』
『おぉ。てかお前総悟どうしたんだよ?』
グサッ
いきなりそれですか…
『あぁ、なんか彼女できたらしいよ?だから今日から朝一緒にいかないだってさ。だから帰りもコレから一人』
ヘヘ清々したよ♪といつも通りにトシに笑いかける
『…そのわりには目腫れてるぞ』
『……あぁコレか。昨日フランダースの犬見て号泣してたんだ ヘヘヘ』
『……昨日は金曜ロードショーでしてたのはラピュタだ…』
『TUTAYA行ってたの。』
『TUTAYAは昨日休みだったがな』
『……少し遠くへ行ってたの』
『嘘。昨日は開いてた。だって俺ミナミの帝王借りに行ってたし』
『……♯』
『なぁ…美咲お前『空気読めや』
『!?』
急に大阪弁になって、美咲の後ろからは黒いオーラが出てきてゴゴゴゴゴ…という魔王が光臨してきたような音がしてかなり驚いた
とゆうよりも怖くなった
ゴゴゴゴゴ……
『トシ、お前そこはあえて少し遠くへ行ってたのって言うたらそこはお前“へ〜そうか〜”ゆうてフランダースの犬の話しもってくるとこやろ?ほんまあんまり読まれへんすぎたら引きずり回すどコラ…』
『おま、おまッ!!怖いし!!めちゃくちゃ怖ぇよ!!!なんでいきなり大阪弁なんだよ!!!後ろからなんか光臨してきた音したぞ!!それに引きずり回すって発想がまじで怖ぇよ!!!』
青ざめる土方
『ツッコミくどいねん』
『うるせーよ♯!!!なんで大阪弁なんだよ!!!』
『竹内兄貴の影響や』
『竹内兄貴って誰だよ!!てか…えっ?竹内兄貴?』
。