紅姫
□勘違い
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朝、目を覚ますとわたしは床で眠っていた。
あー…そっかベッドはコイツに貸してたんだっけな?
だるい体を起き上がらせると
『スー…スー…』
穏やかな顔をしながらぐっすりと眠っている高…じゃねーや晋助が眠ってた
間違えて高杉って言ったら昨日すんごい目で睨まれたもんな;;
あれは…うん。おっかなかったな;;
なんか獣?見たいなさ…
あれはまじでこわかったわ…;;
わたしは晋助のおでこにそっと手を当てた
あっ…やっぱりまだ少し熱い…
ホッ
やっぱ今日休んでよかった…
でも…こんなとこもしも総悟に見られたら…ズキッ
あー駄目駄目…!!
別にいいじゃん。
むしろアイツだってわたしのこと好きじゃなくなるじゃん
どんだけわたしが好きでも……
わたしはアイツと一緒になっちゃいけないんだから……
そんなんだったら……
アイツがわたしを好きにならなかったらいいんじゃない……
わたしが想い続けていても
駄目……なの…
ポタッ
『っ!!』
涙が自然と溢れてくる。
あーあ…また出てきたや
ほんとわたしって泣き虫…
かっこわる……
『美咲?』
バッ!!
後ろを振り向くと晋助がこっちを見てた
『おまっ、今なんで『泣いてねーし』
言葉を遮って目をゴシゴシと拭く
『…あきらか泣いてだろ?』
『…コレはあれよ…鼻水よ』
『目からか?』
『そうよ。』
んなわけねーだろ;;
しゃーねーな
。