紅姫
□独占欲 (微裏)
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『……それどーゆーこと?』
怒り気味に言うわたし
『……つまり…お前に許婚をとおもってな』
ダン!!
手を机に叩きつける
『無理に決まってるでしょ!!それに父さんの意見は聞いたの!?』
わたしはじいちゃんを睨みつける
『アイツには聞いた。』
『なんて言ったの!?』
『お前に決めさせろじゃとよ』
フッ 美咲は小さく笑う
『じゃあ答えは決まりきってる!!わたしはそんなのお断りよ!!!許婚なんていらない!!!』
『まぁ、そう言うな。なんとお前の許婚候補は銀魂高校にいるんじゃ』
『えぇ!?』
わたしは驚きを隠せないでいた
『誰よ?』
『それは明日のお楽しみじゃ』
『向こうはそのこと知ってるの?』
『さっき言ってきた』
『このくそジジイィィィィィ!!!!』
わたしはじいちゃんの肩を揺さぶる
『なんてことすんのよ!!!』
『まぁ。落ち着け。』
『落ち着けるかァァァ!!!』
『それが驚くことに相手はわしらと同じで有名な極道者でな、そこの頭の息子なんじゃ。それに顔もかなりの男前じゃ』
自慢げに言うクソジジイ
あっやば。
こんなに人に殺意をもったことなんてはじめてかも
『……でもよく考えたら候補でしょ?まだ決まってないんでしょ?』
わたしにも少し希望を持てた
『向こうが許婚のこと断ればいいんでしょ?』
『まぁのぉ…』
困りながら髭をいじる
『じゃあなんとかなるか』
美咲は少し落ち着く
『でもさぁいきなり許婚とかまじでやめてくんない?』
『じゃが、お前そうでもせんと誰とも結婚せんつもりじゃろ?』
ピクッ『よくお分かりで』
当たり前だよ…
わたしは幸せになっちゃいけないんだから……
罪人は幸せになんかなれない…
この十字架をし死ぬまで背負い続けなきゃいけない
そうゆう運命(さだめ)だから…
。