紅姫
□嵐は突然
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『…ん』
目を開けると空はオレンジ色だった
『やーっと起きやがった』
ビクッ!!
『えっ!?総悟!?なんであんたがここにいんの!?』
わたしは口をパクパクさせる
『オメーが教室出て行ったから探しに来たんだよ』
『…教室…あっ…』
そうだ…わたし、高杉に―――
ズキッ
――もしかしてお前ヤりなれてるからか?――
――ヤりなれてる?……――
――違うよ…――
――わたしは……!!――
違う…違う違う違う違う違う違う違う!!!…わたしは好きでしたんじゃない……!!
違う……
嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌!!!!!!
涙が頬に伝う
『えっ!?美咲!?』
総悟は驚き、背中をさする
『っ!!…ごめん…気にしないで…』
慌てて涙を拭く
『…美咲…』
総悟はギュッと美咲の手を握る
『ふぇっ///!?そ、総悟!?』
『…俺ァ。出来ることなら全部教えてほしい』
『…総悟…』
『お前が泣いてるときは、一緒に泣いてやりてーし、笑ってるときは笑ってやりてーし、お前が苦しんでるときは…俺も一緒に苦しみてーんでィ……』
『……』
気持ちはすごく嬉しい…
すごく…すごく…嬉しい
けど…
『総悟…そ『わーってる。俺ァお前が言うまで待つって言ったんだからよぉ待つぜ。男に二言はねぇ』
ドキンッ
総悟…
わたしのこと汚いって思わないでね……
『……ねぇ、総悟…わたし――『バタンッ!!』
突然屋上の扉が開いた
『『!?』』
そこには
『テメーらー…ここにいやがったのか〜〜……』
『げっ!!銀八!?』
『うっそ…銀ちゃん!?』
。