ゆめ3

□青眼は私の嫁になる予定なの!
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「ねぇ、これくれない?」


「なっ、それは…!貴様、何を言っているか分かっているのだろうな。」


「もちろん。」



私の手元には3枚の青眼の白龍。本気でなければここまでしない。あの海馬くんの目を掻い潜りながらこっそりとデッキからカードを引き抜くのは大変だったんだから。海馬くんには隙がない。まあ、隙がないっていうかさ、学校に来ないからね。



「って、ああ!私の青眼!」


「うるさい、俺のだ!」



今までの苦労を振り替えっていたら海馬くんに青眼をとられた。



「返せ、私の嫁!」


「貴様は女だろう!」


「いいの!きっと青眼は女の子だから。」



華麗なる嫁争奪バトルを教室のど真ん中で繰り広げていたらクラスメイトがサーッと引いていくのが分かった。いいよ、別に。青眼のためだからね!ダメだ、こいつら早く…とか言った奴出てこい。聞こえてるぞ。


「おっと、そこ!青眼を持ったまま帰ろうとするな。」


「全くうるさい奴だ。」



律儀にも海馬は教室の入り口で止まった。
あれ?お前、待てとか言われても全速前進するタイプじゃなかったっけ?



「何故、不思議そうな顔をしている。貴様が止まれと言ったのだろう。」


「え、はい。そうですね。すみません。じゃない!青眼をよこせ。今すぐよこせ。」


「断る。」


「何故だぁぁぁ!」


「ふぅん!」







青眼の白龍は私の嫁になる予定なの!





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