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□現の闇
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 時は、1183年12月。京に白龍の神子が姿を現すよりも、ひと月ほど前の事。
 木曽義仲追討軍の出発を間近に控えた鎌倉では、師走の忙しさも相まって慌しく時が流れていた。

 義仲追討の為の源氏軍総大将には、源氏の棟梁・源頼朝の異母弟に当たる源九郎義経、総大将の補佐役である軍奉行には、石橋山の戦いより源頼朝に従う梶原平三景時が任ぜられ、暮れに迫る出発を前に、2人を中心にして着々と出陣の準備が進められていた。

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